物理の良問問題集[物理基礎・物理]


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物理の良問問題集[物理基礎・物理]

値段1,300円+税
ページ数198ページ+別冊解答222ページ
出版年初版2016年
物理が苦手な文子
わりと新しい問題集ね。
物理が得意な秀樹
毎年のように新しい問題集が出版されているから,もっと新しいものもあるけど,わりと新しいことは確かだね。この問題集は表紙に「合格への250問」とあるとおり,問題数も多い方で,ページ数も多い方だね。別冊の解答も充実しているよ。

「はじめに」より抜粋

 受験の物理の学習はスポーツの練習に似ています。自分のできることから始めて良質のトレーニングを積めば確実に力がついてきます。コーチの腕の見せ所は,効率がよく,無駄のない練習プログラムを作ることです。本書は「物理の練習プログラム」です。物理の力を身につけ,伸ばすために効率がよい,無駄の少ない「良問」を厳選して,少ない努力で大きな効果を生むように作ってあります。
 入試で大切なのは「自分で解く力」です。本書を初めて見たとき,「簡単そうだな」「結構難しそうな問題もあるな」「自分でできるかな」など様々な感想を持ったと思います。でも実際に演習を進めてみると,力がついてきたことが感じられ,楽しくなってくるはずです。本書をできれば3回以上繰り返し演習し,入試合格のための力を鍛えてください。なお,難関大志望の方は,本書のあとに,入試までの時間に応じて志望校の過去問,レベルの高い問題集に取り組めば,無理なくさらに力を伸ばしていけます。私がコーチします,さあ演習をはじめましょう!

物理が苦手な文子
「本書をできれば3回以上繰り返し」やらなきゃダメなの?
物理が得意な秀樹
そう書いてあるね。なかなか大変だと思うけど,問題数が多い分,やさしい問題も多いので,不可能ではないかな。信じてやってみると,成績が上がるんじゃないかな。
物理が苦手な文子
繰り返しやっていると楽しくなるのかな?

目次

第1編 力学

 第1章 等加速度運動
 第2章 つりあい
 第3章 力と運動
 第4章 仕事と力学的エネルギー
 第5章 運動量保存・衝突
 第6章 円運動・万有引力
 第7章 単振動

第2編 熱

 第8章 熱量と比熱
 第9章 気体の状態変化

第3編 波動

 第10章 波の性質
 第11章 弦・気柱の振動
 第12章 ドップラー効果
 第13章 光の反射・屈折
 第14章 光波の干渉

第4編 電磁気

 第15章 電場と電位
 第16章 コンデンサー
 第17章 直流回路
 第18章 電流と磁場・電磁誘導
 第19章 交流回路
 第20章 荷電粒子の電磁場中での運動

第5編 原子

 第21章 電子と光
 第22章 原子と原子核

物理が得意な秀樹
とてもオーソドックスな配列だけど,ちょっとだけ特徴的なのは電磁気の分野で,交流の後に「荷電粒子の電磁場中での運動」があることかな。
物理が苦手な文子
ローレンツ力とかのこと?
物理が得意な秀樹
そうだね。教科書的には電場中の荷電粒子の運動が原子分野にあったりもするから,このような配列もアリではあるけどね。

運動方程式の立て方

(1) 着目している物体にはたらく力を矢印で図示する
(2) 加速度を仮定する
(3) 左辺に「質量×加速度」を書き,右辺に実際にはたらいている「力」を書く。
(4) 右辺に書く力は,加速度の方向成分のみを考え,加速度と同じ向きを正とする。

物理が苦手な文子
正の向きを最後に決めているのね。
物理が得意な秀樹
(2)で加速度はあくまでも仮定としておいて,(4)でその仮定した加速度の向きを正とするという流れにしているね。

運動方程式を使う最初の問題

 なめらかで水平な床の上に置かれた,質量3.0kgの物体Aと質量5.0kgの物体Bが接している。図のように物体Aに大きさ4.0Nの力を水平右向きに加え,物体Bに大きさF〔N〕の力を水平左向きに加えると,物体A,Bは大きさ0.30m/s2の加速度で右向きに運動した。このとき,物体A,B間で及ぼし合う力の大きさを求めよ。

物理が苦手な文子
易しそうな問題ね。数値で答える問題だもの。
物理が得意な秀樹
この問題集は問題数が多い分,基本的なレベルの問題もたくさんあるんだ。ただ,この問題はちょっとだけひねっていて,「 物体A,B間で及ぼし合う力の大きさ 」だけを求めるなら,問題にあるF〔N〕は全く求める必要がないんだ。
物理が苦手な文子
加速度が分かっているから,物体Aの運動方程式だけを書けば答えが出るのね。
物理が得意な秀樹
その点が面白いポイントだ。
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