体系物理[第6版]


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体系物理[第6版]

値段1,000円+税
ページ数192ページ+別冊解答126ページ
出版年初版1966年
物理が苦手な文子
ものすごく古くからある問題集ね。
物理が得意な秀樹
初版は50年以上前に出版されたんだね。改訂を重ねて第6版にはなっているけど,いまだに使われているということは,内容が支持されているんだね。

「はしがき」より抜粋

初版はしがき
本書の特徴
・問題は標準問題,発展問題とともにすべて創作問題としたこと。これによりいままでの問題集には見られない物理体系の流れをよどみなく説明しえたこと。
・問題にはなるべく文字を使用して思考を一般化し,内容の理解を助けたこと。
・公式のうち,その証明自身が後の発展のために必要なものは,すべて導入形式で反復練習できるようにしたこと。
・どの公式がその問題に適用できるか,それはなぜかを絶えず考えさせるような問題を豊富に取り入れたこと。

第6版はしがき
・本書の特徴である,物理法則を自分で導く「原理導出問題」を大幅に増やした。また,「物理基礎」のみで解ける問題を各セクションの最初に配置し,新課程に対応できるようにした。
・類似の問題を統合し,テーマが古くなった問題や難解な問題を削除した。その上で,最新のテーマの問題を追加した。
・別冊解答編の図版を増やし,解説をより分かりやすくすることにより,自習用問題集として活用しやすくした。また,重要な問題には要点を「チェックマーク」で示した。

物理が苦手な文子
大きな特徴は「原理導出問題」がたくあるということなの?
物理が得意な秀樹
そうだね。長年支持されている理由の一つは,この「原理導出問題」だろうね。導出過程を穴埋め形式の問題にしているから,支持に従って穴埋めをしていくことで原理の導出が理解できるということだね。

目次

第1章 力学

1 物体の運動
2 力と運動
3 仕事とエネルギー
4 運動量
5 慣性力・円運動・単振動・万有引力
6 剛体の運動

第2章 熱力学

1 熱と理想気体・分子運動論
2 熱力学第1法則と比熱
3 気体の断熱変化と自由膨張

第3章 波動

1 波の性質
2 音波
3 光波

第4章 電界と磁界

1 電界と電位
2 コンデンサー
3 直流回路
4 電流と磁界
5 電磁誘導
6 交流と電磁波

第5章 原子と原子核

1 光の粒子性
2 X線の波動性と粒子性
3 電子の波動性
4 原子構造
5 原子核の放射性崩壊
6 核エネルギー・素粒子

物理が苦手な文子
力学では,「剛体の運動」が最後になっているわね。
物理が得意な秀樹
そもそも高校の範囲では剛体はあまり運動しないんだけど,まぁそれはいいとして,昔高校物理の範囲に「剛体」が入っていない時代があったんだ。「剛体」が力学の最後に入っているのは,その名残かな。「剛体」がメインの問題はあまり他の分野と絡まないので,力学の最後にあっても問題ないね。
物理が苦手な文子
熱力学の章に「自由膨張」っていう言葉があるのは何?
物理が得意な秀樹
「自由膨張」っていうのは外に仕事をせずに膨張することだけど,基本的には真空の容器内に気体が膨張する場合が多いよね。問題としてはよくあるんだけど,項目として立てているのは珍しいね。
物理が苦手な文子
原子分野の項目も多い感じがするわ。
物理が得意な秀樹
他の分野がシンプルなだけに,原子分野の項目が6つもあるのは面白いね。

運動方程式の立て方

物理が苦手な文子
「運動方程式の立て方」のような記述はないのね。
物理が得意な秀樹
そうだね。

運動方程式を使う最初の問題

 傾角θのなめらかな斜面上に質量mの小物体を静かに置き,手を放す。重力加速度の大きさをgとして,次の問いに答えよ。
(1) 物体の斜面方向下向きの加速度の大きさはいくらか。
(2) 物体が斜面を距離sだけすべり下りたときの速さはいくらか。
(3) 物体に,斜面に沿って上向きに初速v0を与えると,いくらの距離まで上がるか。

物理が苦手な文子
摩擦がない分,少し簡単かな。
物理が得意な秀樹
運動方程式を使って加速度を求めちゃえば,(2)と(3)は等加速度運動の問題だもんね。
物理が苦手な文子
問題文には物体の質量mも書かれているけど,答えには出てこないわよね。
物理が得意な秀樹
運動方程式を立てるときに必要だということだろうね。答えには出てこないね。
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