漆原の物理 明快解法講座 四訂版


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漆原の物理 明快解法講座 四訂版

値段1,000円+税
ページ数320ページ
出版年初版2000年
物理が苦手な文子
歴史のある参考書ね。
物理が得意な秀樹
何度か表紙が変わっていたりするけど,歴史のある参考書だね。何度も改訂して長い間使われているのは,なにか理由があるんだろうね。次の「本書の特徴と使い方」が参考になるかな。

「本書の特徴と使い方」より抜粋

本書は公式を1つ1つまとめる従来の教科書的な方法ではなく,とにかく
試験で即役立つ実践的な解法を効率よく見につける方法
を満載した「とってもウレシイ参考書」です。ムダは一切省き,かつ全体がスムーズにつながってゆくシステマチックな方法を取り入れています。本番の入試では,教科書に出てくる100以上もの公式を覚えてあてはめるやり方では合格できないのです。そんなやり方では時間の無駄ですし,面白くもなんともないですよね。そこで本書では,
その分野のどのような問題でも,これだけで同じように解けてしまう「一般的解法」
を誰もがマスターできるように,順序立てて知識を組み立てていきます。

物理が苦手な文子
これだけで同じように解けてしまう「一般的解法」を誰もがマスターできるのならすごいわね。
物理が得意な秀樹
それはすごいよね。

目次

力学

01 等加速度運動
02 力のつり合い・モーメント
03 運動方程式
04 慣性力・束縛条件
05 仕事とエネルギー
06 力積と運動量
07 円運動
08 万有引力
09 単振動

熱力学

10 温度と熱
11 気体の熱力学

第3章 波動

12 波のグラフ
13 波の式のつくり方
14 弦・気柱の振動
15 ドップラー効果
16 光の屈折・レンズ
17 光の干渉

電磁気

18 電界と電位
19 コンデンサー
20 直流回路
21 電流と磁界
22 電磁誘導
23 コイルの性質
24 交流回路
25 荷電粒子の運動

原子

26 光子と電子波
27 原子核

物理が得意な秀樹
大部分は一般的な目次だね。力学の「04 慣性力・束縛条件」と「束縛条件」が入っているのがちょっと特徴的かな。
物理が苦手な文子
「束縛条件」って何?
物理が得意な秀樹
2つ以上の物体が影響を及ぼし合って動くときに,2つの物体間の動きに条件がつくことを「束縛条件」というんだ。この「漆原の物理 明快解法講座」には2つの滑車が組み合わされている問題と,三角台の上に物体が乗っていて,どちらも動く問題があるよ。

運動方程式の立て方3ステップ

(すでに力の書き込みは終わっているものとする。)
STEP1 運動をイメージし,加速度aを書き込む
STEP2 加速度と同じ方向にx軸,垂直方向にy軸を立て,xy方向に力を分解する。
STEP3 x方向には運動方程式,y方向には力のつりあいの式を立てる。

物理が苦手な文子
力の矢印は書き終わっている状態からの,運動方程式の立て方ね。
物理が得意な秀樹
「x軸,y軸をとる」という特徴があるけど,こういう表現もあるよね。

運動方程式を使う最初の問題

 図のように,いずれも質量mの物体Aと物体Bが,定滑車K1と動滑車K2と糸を用いて天井からつり下げてある。滑車はいずれもなめらかに回るものとし,滑車と糸の質量は無視できるものとする。はじめに物体Aを支えて床から高さhの位置に静止させ静かに放すと,2つの物体は動き始めた。重力加速度の大きさをgとする。
(1) このときの物体Aの加速度の大きさはいくらか。
(2) 物体Aが床につくまでに要した時間はいくらか。

物理が苦手な文子
運動方程式を使う最初の問題としては,ちょっと難しく感じるわ。
物理が得意な秀樹
求めたいのは物体Aの加速度の大きさだけど,物体Aと物体Bの運動方程式をそれぞれ立てなきゃダメ出し,2つの物体の加速度の関係に気が付かなきゃダメ出し,なかなかのレベルだよね。
物理が苦手な文子
でもこのくらいのレベルを求めている人を読者の対象としているのね。
物理が得意な秀樹
最初の「本書の特徴と使い方」に出てきた「一般的解法」を身につけるにはこのくらいのレベルが必要だということだね。
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