日本一詳しい 大学入試完全網羅 物理基礎・物理のすべて


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日本一詳しい 大学入試完全網羅 物理基礎・物理のすべて

値段2,800円+税
ページ数592ページ
出版年初版2018年
物理が苦手な文子
結構厚い本ね。
物理が得意な秀樹
600ページ近い厚い本だから,2分冊にする手もあったかもしれないけど,次の「はじめに」にあるように,辞書的に使って欲しかったんじゃないかな。

「はじめに」より抜粋

 この本は参考書としてではなく,調べたいことを調べるための辞書として執筆しました。そのため,演習問題は少なめにして,解説を多くしています。また,解説も入試問題を解くための方法論ではなく,公式の導出,法則や原理について詳しく説明しました。大学受験の物理で扱う公式の数は,おそらく100から150ぐらいあると思います。本書で公式として取り上げている式は,力学で82個,熱力学で28個,波動で23個,電磁気で59個,原子で15個です。このうち,実験から導かれた式であり,論理的に導けない式が28個,論理的に導けるけれど,導出過程が高校数学の範囲を超えるものが10個,高校数学の範囲内で導けるものが125個です。また,定義式は44個あります。

物理が苦手な文子
物理で登場する式を分類しているのね。
物理が得意な秀樹
その分類がこの本の最大の特徴だね。
物理が苦手な文子
「この式は高校数学の範囲だと導出できないから覚えねきゃダメね」」などと判断できていいかも。
物理が得意な秀樹
そんな風に使えるといいね。

目次

第1章 力学の研究

第1節 等加速度直線運動
第2節 重力による運動
第3節 力のつり合い
第4節 力のモーメントのつり合い
第5節 運動方程式
第6節 仕事と力学的エネルギー保存の法則
第7節 運動量保存の法則
第8節 円運動
第9節 万有引力の法則
第10節 単振動
第11節 特殊相対性理論の概略

第2章 熱力学の研究

第1節 熱と温度
第2節 理想気体の性質
第3節 理想気体の内部エネルギー
第4節 気体がする仕事
第5節 熱力学の第1法則
第6節 P-Vグラフが直線になる模型
第7節 理想気体の比熱
第8節 熱効率

第3章 波動の研究

第1節 正弦波の式
第2節 波の干渉
第3節 定常波の具体例
第4節 共振(共鳴)
第5節 ドップラー効果
第6節 光の反射・屈折
第7節 レンズ
第8節 光の干渉

第4章 電磁気の研究

第1節 電荷と電流
第2節 クーロンの法則
第3節 遠隔作用と近接作用
第4節 電場と電気力線,等電位線
第5節 ガウスの法則
第6節 コンデンサー
第7節 抵抗
第8節 非オーム抵抗
第9節 ダイオード
第10節 電流回路
第11節 磁荷と磁気力
第12節 電流が作る磁場
第13節 電流が磁場から受ける力
第14節 ローレンツ力
第15節 電磁誘導
第16節 交流回路

第5章 原子の研究

第1節 原子の構造
第2節 原子の構造の発見のあらまし
第3節 光電効果
第4節 X線
第5節 粒子の波動性
第6節 水素原子のスペクトル
第7節 原子核の崩壊
第8節 原子核反応

物理が苦手な文子
かなり細かく項目があるわね。
物理が得意な秀樹
特徴的なのは,力学の最後に「特殊相対性理論の概略」があることかな。原子分野に出てくる式の導出のために必要だったみたいだね。

運動方程式の立て方

物理が苦手な文子
「運動方程式の立て方」みたいな記述はなさそうね。
物理が得意な秀樹
確かに無いね。

運動方程式を使う最初の問題

 下図のようになめらかな水平面上に質量Mの台をおき,その斜面上に質量mの物体Aをおいて手で支えて静止させている。

 物体A,第Bを支える手を同時に離すと,物体Aは斜面を滑り下り,台Bは図で右方へ動き始めた。斜面はなめらかであるとして,物体Aと台Bの床に対する加速度の大きさを求めよ。

物理が苦手な文子
問題自体はシンプルだけど,下の台も動くのね。
物理が得意な秀樹
いきなり下の台も動く問題なのは,難しいよね。でも「はじめに」にもあるように,この参考書は辞書的に使うために編集されているので,問題数が少ないんだ。なので,1問1問は少し難しいかもね。
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