物理が苦手な文子
熱効率の問題って、何かよく分からないのよね。
物理が得意な秀樹
熱機関って、身近なものではエンジンのことなんだけど、そのエンジンの仕組みを説明するにしては抽象的すぎるんだよね。
物理が苦手な文子
そうなのよ。イメージしにくいのよ。
物理が得意な秀樹
良くこんな図を描くんだよね。
物理が苦手な文子
見たことあるわ。
物理が得意な秀樹
このイメージができれば、大丈夫だよ。「高温の物体」っていのがガソリンを燃焼させるイメージね。そこから得た熱量
のうち、車を動かすのに使われるのが
ということだ。だから、熱効率は次のように表せるんだ。


物理が苦手な文子
「ガソリンを燃やしたエネルギーのうち、車を動かすのに使われた分」っていう感じね。
物理が得意な秀樹
そういうことだ。
物理が苦手な文子
「低温の物体に放出した熱量
って何?

物理が得意な秀樹
図から判断すると、「車を動かすのに使われなかった分」っていうことなんだよね。イメージとしては、あんまり「低温の物体」っていう言葉にこだわらない方が良いんじゃないかな。あくまでも図の通り
は
にならなかった分だよ。なので、この式が成り立つよね。


物理が苦手な文子
そうね。図を見ると良く分かるわ。
物理が得意な秀樹
この式とさっきの熱効率の式から
を消去すると、

物理が苦手な文子
そういうことね。答えは⑤ね。