理科の正答率の高い子どもの特徴と、家庭でできること

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将来、理科や科学技術に関する職業に就きたい中学3年生は23.9%しかいない

平成24年度学力・学習環境調査で、将来、理科や科学技術に関係する職業に就きたい中学3年生は、23.9%しかいないようです。調査方法が少し違うので単純比較はできないようですが、10年ほど前とほとんど変わっていません。

 理科に関係する職業

日本は科学技術立国と言われていましたが(今もそうだと思いますが)、とても残念な結果です。今度の日本はもちろん、世界的にも科学技術の発展は必要です。科学技術は、暮らしを便利にするだけではなく、

  • 環境問題の改善
  • 高齢化社会に向けての医療分野の開拓
  • 気象・自然災害の予測
  • 災害発生時の対応
  • 世界的な食糧問題

など、まだまだ解決に向けて取り組まなければならないことがたくさんあります。理科・科学技術に関する職業は、まだまだあると思いますが、そのような状況が、子どもたちに伝わっていないのでしょうか。

自然の中で遊んだり、観察実験をしよう!

H24年度学力・学習環境調査では、理科の学力と学習環境の関係を調査しています。その中で「理科の正答率が高い傾向がある子ども」ということで、以下のように紹介されています。

  • 自然の中で遊んだことや自然観察をしたことがある
  • 理科の授業で学習したことを普段の生活の中で活用できないか考える
  • 理科の授業で自分の考えや考察を周りの人に説明したり発表したりしている
  • 観察や実験を行うことは好き
  • 理科の授業でものを作ることは好き

自然の中で遊ぶことが良いというのは、よく言われることですが、全国的な調査で統計的に示されたということです。(別の調査では、都会で生活している場合と、地方で生活している場合では、あまり差がないという結果があるので、まわりに自然がないような状況でも、自然の中で遊ぶ経験があれば良いのかもしれません。)

学校での授業の内容について、家庭の中で考えたり、説明したりする機会をつくることができれば、良いのではないでしょうか。また、「ものを作る」ことも家庭でできそうですね。

科学や自然について疑問を持って、人に質問できる環境があると良い

さらに、以下のような子どもは「理科の正答率が高い傾向が強く見られる」と報告されています。

  • 科学や自然について疑問を持ち、その疑問について人に質問したり、調べたりすることがある
  • 理科の授業で自分の予想をもとに観察や実験の計画を立てている
  • 理科の授業で観察や実験の結果をもとに考察している
  • 理科の授業で観察や実験の進め方や考え方が間違っていないかを振り返って考えている

最初の項目は家庭でもできます。ぜひこのサイトのページを参考に身の回りのものに、疑問を持つような生活を心がけてみて下さい。

下の3つの項目は学校での授業の話しですが、予想を立てたり、計画を立てたり、振り返ったり、普段の生活で行っていると、授業でもできるようになるのではないでしょうか。

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