「空はなぜ青いのか?」という質問の答えは難しい

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「空はなぜ青いのか?」と子どもから質問されたら感激です

 「空はなぜ青いのか」というのは、小学生の科学的な質問として、よく出てくるテーマです。あまりにもよく出てくるため、この疑問を純粋に思いついた子どもは本当にいるのか疑問です。純粋に「空はどうして青いのだろう?」と思いついたとしたら、その子の将来がものすごく楽しみです。

「空はなぜ青いのか」という質問に答えるのは、非常に難しい

 実は、この質問に答えるのはとても難しいのです。科学的に正確な答えは、大学で「光学」を学ばないと分からないでしょう。私も正確には答えられません。そのくらい難しい、ということが伝わるだけでも良いのかもしれません。子どもと一緒にいろんなサイトを調べてみると有意義だと思います。

「空はなぜ青いのか」という質問に、何とか答えてみる

ひとまず、私ならどう答えるか、を考えてみます。

質問者が小学生の場合(低学年か高学年かで違うかもしれませんが、私のイメージは高学年です)

 「昼間明るいのは、太陽から光が来るからですね。だから、光が来ない夜は暗いのです。昼間の空が青いのも太陽から来る光のおかげです。太陽から来る光には、いろんな色が混ざっています。その中でも青い光は、地球の空のあたりで広がる性質を持っています。そのため、空が青く見えるのです。」

質問者が中学生の場合

 「太陽から来る光は、宇宙空間には何もないので、そのまま地球まで届きます。地球に届いた太陽の光は、地球の空気分子にぶつかると、あちこちに進行方向が変わります。太陽の光に含まれる色(虹の色です)のうち、赤い光はまっすぐに進みやすいのですが、青い光はあちこちに散らばりやすい性質を持っています。その散らばった青い光のために、空が青く見えるのです。もっと詳しいことは、高校の「物理」という科目を学ぶと分かります。」

質問者が高校生の場合(物理の授業を受けているとします。物理の授業を受けていない高校生なら、中学生の場合と同じような説明になるでしょう)

 「私たちが見ることができる電磁波を可視光と呼び、波長の短い方から紫、青、緑、黄、橙、赤と、色が連続的に並んでいます。光はその波長と同じくらい、または少し小さな粒子に当たると、様々な向きに進んでいく『散乱』と呼ばれる現象が観察できます。大気中を進む太陽光は、空気分子によって散乱されます。波長の短い青色が散乱されやすいため、昼間の空は青く見えるのです。しかし、なぜ紫ではないのか、という新しい疑問が出てきます。また、なぜ短い波長の方が散乱されやすいのでしょうか。詳しいことは、大学で学ばないと分からないのです。」

質問に答えることが、正しいとは限らない

 私なりの答えを書きましたが、「空はなぜ青いのか」という疑問を持った子どもから質問を受けた場合は、すぐには答えないかもしれません。すぐに答えるよりも、一緒にネットで調べたり、図書館で調べたり、試行錯誤してみます。

 このサイトの趣旨は、科学の疑問に答えることではなく、科学的な見方を一緒に学びましょうということです。この「空はなぜ青いのか」という疑問に対しても、年齢や環境に応じて様々な答えが考えられます。子どもの年齢や環境に応じて周りにいる大人が、適切に対応することが大切だと思います。

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