「ボールペン」を科学的に見た3つの疑問

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1.ボールペンはなぜ書けるのでしょう?

「ボールペン」という名前なので、先端にボールが就いているのはご存じですよね。このボールが回転して、中のインクがボールの横のすき間を通って、紙の上に流れ出ます。ボールペンを作っている会社はたくさんあるので、ボールペンの仕組みはいろんなサイトに書いてあります。

私も構造は知っていたのですが、そういえば、あのボールはどうやって入れているのだろうと気になりました。外に出てきたり、中に入ってしまってはいけないけど、インクは出てこなければならないので、ほんの少しだけすき間があるはずです。しかも、100円ショップに行くと何本か入って100円ということは、あのボールが入っているペン先はかなり安く作られるはずです。かなりの技術が詰まっているはずです。

2.ボールペンのインクには、油性、水性、ゲルインクなどがありますが、何が違うのでしょう?

名前から分かるのは、油性は油にとけて、水性は水にとけて、ゲルインクは・・・どうなっているのでしょう。

まずは、最終的に紙の上に残る「着色料」をボールのすき間から流さなければならないので、液体に溶かす必要があります。油性のインクは油、というか有機溶媒に溶かします。水性のインクは水に溶かします。ゲルインクは、というと結局は良く分からなかったです。各社ある程度の説明はあるのですが、企業秘密もあるのか、一般人の私たちには分かりにくいからなのか、詳しい説明は見つけられませんでした。性質としては油性と水性のいいところを合わせた感じのようですね。

個人的には、しばらく油性でさらさら書けるジェットストリームを使っていましたが、ここ数年はシグノのキャップ式を使っています。文房具店でときどき違うボールペンを買ってみるのですが、今はシグノのキャップ式に戻ります。

油性、水性、ゲルの他に、エマルジョンインクというものもあるようです。ゼブラのスラリという商品です。油性のインクと水性のインクを混ぜた感じのようです。

3.消せるボールペンはどうなっているのでしょう?

これは画期的ですね。「消せるんだったら、ボールペンの意味ないじゃん!」という意見もありますが、大切な書類にはダメですが、普段使いには重宝するでしょう。私も、コピーを取らなければならない書類で、失敗できないような場合は、消せるボールペンを使ったことがあります。最近はあまり使いませんが。

消せる理由は、温度が上がると透明になるインクだからですね。ボールペンの後ろに付いているゴム状のものでインクを擦ると、摩擦熱で温度が上がって、インクが透明になるということですね。温度が低くなると透明になったインクがもとの色に戻る、という話もありますね。冷蔵庫に入れてしばらくすると戻るようです。私はやったことがありません。

このインクを開発したPILOTは、ボールペンだけではなく、蛍光ペン、色鉛筆、スタンプなど、幅広く商品を展開しています。他にも消せるボールペンを作っているメーカーがあるのですが、あまり普及しませんね。PILOTの技術レベルが高いためなのか、市場を開拓した特権で「消せるボールペン=フリクション」となったためなのか、分かりませんが、良い商品であることには間違いがありません。

こんな文章を書いていると、なんだか良いボールペンが欲しくなってきました・・・

コメント

  1. […] ボールペンは、「『ボールペン』を科学的に見た3つの疑問」に書きましたが、着色料を水や有機溶媒に溶かしてあるインクを、紙に染みこませることで字を書きます。溶媒があるので、紙の繊維の中に着色料が染みこんでいきます。そのため、擦るだけではボールペンの字は消えません。万年筆など、インクを使った他の筆記具も通常消しゴムでは消えません。 […]

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