「水道」を科学的に見た3つの疑問

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1.蛇口をひねるとなぜ水が出るのか

蛇口をひねると(ひねらない蛇口もありますが)水が出てくるというのは、あまりにも当たり前なので、あまり不思議に感じないかもしれません。でもよく考えてみると、各家庭にきれいな水を供給するというだけでも大変なのに、ちょっと蛇口をひねるだけで、きれいな水が出てくるというのは、ものすごく不思議です。各家庭には、電気や電話線も入ってきていますが、それよりも水道の方が大変な感じがします。

水は口に入るものなので、衛生面の慎重な対応が必要ですし、生活に欠かせないものなので、止まってしまうと命に関わります。料金を滞納したときに、最後に止められるのが水道だという話しを良く聞きます。本当かどうか知りませんが・・・

話しを戻して、蛇口をひねると水が出る理由は、基本は水を送り出しているところから、圧力をかけているのです。ものすごい数の各家庭にある複数の蛇口に、圧力をかけ続けているのです。蛇口はその圧力を止めるフタみたいなものです。フタを開けると水が出てくるというイメージですね。

2.水道水飲めるのは、日本だけなのか

水道水が飲めるのは日本だけだ、ということを聞いたことがあるような気がしますが、どうですか?調べてみると、全くそんなことは無いようです。アメリカの水道水も、昔は飲めなかったけど、今は飲めるようになっている地域もあるそうです。

水道水が飲める国の数は、サイトによって数が違うのですが、10か国以上はありそうです。

そもそも、なぜ水道水が飲めないのでしょうか。海外に行くときに、「水が合わないから生水は飲んではいけない」と言われることがあります。確かに硬水と軟水の違いがあるなど、「合わない」というのはあるかもしれませんが、地元の人でも飲めない水道水だってたくさんあります。

水道水が飲めない理由は、水以外のいろいろな成分が入っているからですね。殺菌が完全ではないとか、いろいろな化学物質が溶けこんでいて処理ができない、などです。ただ、技術的にできないという国もあるかもしれませんが、殺菌や化学処理を完全にやるくらいなら、安全な水をペットボトルに詰めて運んだ方が安上がりだということもあるようです。科学技術よりも力業、という感じでしょうか。

3.下水道はどうなってるの?

今までは一般に「水道」と言われて思いつく「上水道」について書いてきましたが、水道には「下水道」というものもあります。雨水の下水処理というのもありますが、各家庭から出る汚水を流す「下水道」は、ものすごく不思議です。下水道こそ、水以外のいろいろな物質が混ざっています。まずこれを処理場まで運ぶ、というか流すだけでも大変なことだと思います。下水道の役割や、仕組みについては、各自治体のサイトで紹介されていますので、ぜひ見てみて下さい。自分が住んでいる自治体と、他の自治体の違いを見ても面白いと思います。

下水の処理については、理科の科目と同じように「物理」処理、「化学」処理、「生物」処理があります。

「物理」処理は”ろ過”のように、すき間を作って、そのすき間より大きな物質を取り除くということです。

「化学」処理は塩素による殺菌のように、化学物質により殺菌をしたり、沈殿させたりします。

「生物」処理は微生物によって、有機物を分解しています。

最後にようやく「科学」的な話になりました。身の回りのことを「不思議だな」と思うことは、やはり大切ですね。

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