センター2015物理追試第2問B「円錐振り子と磁場」

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物理が苦手な文子
図を見て円錐振り子の問題だ!って思ったけど、問題文に電荷が出てきてよく分からなくなったわ。

物理が得意な秀樹
あまり気にすることはないよ。基本は円錐振り子だよ。それにちょっと電磁気の話が出てくるっていう感じかな。

物理が苦手な文子
ただ、問題が少し分かりにくいの。「時間tの間に、円周上の一点を通過する電気量Qってどういう意味?

物理が得意な秀樹
まず「円周上の一点」をどこでもいいんだけど、とりあえず右側の点だと考えてみよう。

t2B.001

物理が得意な秀樹
例えば、小球は電荷qを帯びているので、この点を1回通過すると、この点を通過した電気量はどうなるかな?

物理が苦手な文子
1回だったら通過した電気量はqってことか。じゃあ、2回通過すると2qで、n回通過するとnqになるのね。

物理が得意な秀樹
そういうことだね。それじゃあ、時間tの間に何回通過するか計算すればいいね。

物理が苦手な文子
1回転で1回と数えればいいのよね。1回転する時間は周期Tだから、時間tの間では\frac{t}{T}回よね。

物理が得意な秀樹
そうだね。じゃあ円運動の周期Tは覚えてる?

物理が苦手な文子
確かこんな感じだったと思うけど。

    $$T=\frac{2\pi r}{v}=\frac{2\pi}{\omega}$$

物理が得意な秀樹
そうだね。参考になるサイトは「円運動(速度、周期、加速度)」などを見てみてね。

物理が苦手な文子
それじゃあ、Qを求めてみるわ。

    $$Q=nq=\frac{t}{T}\times q=t\frac{\omega _0}{2\pi}\times q=\frac{q\omega_0 t}{2\pi}$$

物理が得意な秀樹
合ってるよ。答えは⑤だね。それでは問5。

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t2-B2

物理が苦手な文子
円周を流れる電流が、円の中心に作る磁場ね。教科書に載っているのは導線を流れる電流だったけど、この問いのように電荷が円運動している場合でも、同じように磁場ができるの?

物理が得意な秀樹
そういうことだよ。問題文に「円周を流れる電流と見なせる」と書かれているので、そう考えていいんだね。

物理が苦手な文子
向きは、右ねじの法則に従うんだよね。強さは・・・電流が作る磁場の公式っていろいろあって、なかなか覚えられないのよ。

物理が得意な秀樹
そうだね。覚えるしかないかな。向きについては「電流がつくる磁界」、大きさについては「電流がつくる磁場」を参考にしてね。

物理が苦手な文子
右ねじの法則で考えると、円の中央の磁場の向きは鉛直上向きね。なので①、②、③のどれかね。強さを求めるには、円運動の半径が必要だわ。

物理が得意な秀樹
半径の線を書き込めば分かるでしょ。

t2B.002

物理が苦手な文子
円運動の半径は、r=\ell \sin{\theta}だから、

    $$H=\frac{I}{2r}=\frac{I}{2\ell \sin{\theta}}$$

物理が得意な秀樹
正解。答えは②だね。最後に問6。

t2-B3

 

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物理が苦手な文子
磁場が加わっちゃったわ。

物理が得意な秀樹
順番に考えれば、そんなに難しくはないんだけどね。磁場の中で電荷が動くときにはたらく力をなんというか知ってる?

物理が苦手な文子
ローレンツ力ね。

物理が得意な秀樹
そうだね。ローレンツ力の力の向きは知ってる?

物理が苦手な文子
えっと、確かフレミング左手の法則に従うんじゃなかったっけ。

物理が得意な秀樹
そのとおり。フレミング左手の法則を使うときの電流の向きは、動いている電荷の正負によるので、ちゃんと見ておこうね。

物理が苦手な文子
問題文の一番最初に正の電荷って書いてあるから、電荷の動く向きがそのまま電流の向きとして考えていいのね。ということは、フレミング左手の法則を使うと・・・はたらく力は外向きね。

物理が得意な秀樹
そうだね。答えは⑦か⑧に絞られたね。外向きの力が加わったということだから、角速度はどうなればいいと思う?

物理が苦手な文子
あんまりよく分からないけど、大きくするか、小さくするかの2択だから、「大きくする」に賭けてみようかな。

物理が得意な秀樹
ちゃんと考えてみよう。まずは磁場が加わる前だよ。

t2B.003

物理が苦手な文子
円運動には向心力が必要で、この場合は糸の張力Tの水平成分が向心力になっているということね。

物理が得意な秀樹
そうだね。それでは磁場が加わると?

t2B.004

物理が苦手な文子
外向きの力が加わったけど、角速度との関係がよく分からないわ。

物理が得意な秀樹
確かに分かりにくいよね。こういう場合は、運動方程式を立ててみよう。運動方程式は分かる?

物理が苦手な文子
ma=Fね。

物理が得意な秀樹
小球の質量をmとして、円運動の加速度はどうなるか分かる?

物理が苦手な文子
円運動の加速度もいくつかあるのよね。

    $$a=v\omega =r\omega^2=\frac{v^2}{r}$$

物理が苦手な文子
こんな感じかな。

物理が得意な秀樹
そうだね。今使えそうなのはどれかな。

物理が苦手な文子
角速度\omega_0が与えられているから、a=r\omega^2よね。

物理が得意な秀樹
それじゃあ、磁場を賭ける前と後、それぞれについて運動方程式を立ててみよう。

物理が苦手な文子
磁場をかける前が

    $$mr\omega_0^2=T\sin\theta$$

物理が苦手な文子
で、磁場がかかっているときが

    $$mr\omega^2=T\sin\theta -F$$

物理が得意な秀樹
いいね。この2つの式を比較すると、磁場がかかっているときの角速度\omegaは大きくする?小さくする?

物理が苦手な文子
磁場がかかっているときの方が右辺が小さいのは明らかだから、左辺も小さくなきゃダメだわ。ということは角速度は小さくしなければならないのね。

物理が得意な秀樹
そういうことなんだよ。答えは⑧だ。

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